STORY
噂通りの水プロジェクト
広島駅から電車にゆられて40分で着く、可部(かべ)は、日本でただひとつの、噂通りの町。
文字通り「噂通り」という通りがあるのです。
そしてこの町で、いま最も力を注いでいるのが「噂通りの水」。
住んでる人にも知られてませんが、絶えず地下を流れつづける地下水です。
この水の噂を広げるために、歴史ある酒造が「噂通りのお酒」をつくったり、
アート集団がホテルの壁に水をテーマに「噂通りの壁画」を描いたり。
噂通りのおいしい水を、発信しつづけていきます。
その水は、噂になり、きっと町の呼び水になる。
町に賑わいを取り戻すため、父から受け継いだウィークリーホテルを、株式会社Good life上前昌之氏や、アパレルブランドDIESELとともに「また住みに来たくなる」ホテルにリノベーションし、全国から年間1万人の宿泊客が来るホテルになりました。
そして、ホテルに宿泊したお客様から「お風呂のお湯が気持ち良かった」「コーヒーがおいしかった」と褒めていただいて、生まれ育った町の水の良さを再認識しました。
町で唯一の酒蔵「旭鳳酒蔵」には、創業以来初の杜氏になった蔵元、濱村洋平氏がいて、地元の風土を活かし、旭鳳酒造にしか表現できない味わいのお酒を造っています。
この町の水の魅力を再認識し、その魅力を活かした酒造りを未来に繋げるために「噂通りの水プロジェクト」を始めました。
広島出身で世界で活躍されているSUIKO氏に依頼し、壁画アーティスト集団「THA」のメンバー3人が、ホテルの壁に水をテーマにした壁画を描き、その壁画をモチーフにお酒のラベルとパッケージを製作、旭鳳酒造に依頼し、可部の水や地質、気候を活かし、原材米に広島県産の米を使用した、新たなオリジナルブランドのお酒が誕生しました。
オリジナルブランドのお酒は、SUIKO氏と濱村洋平氏が「かべから」と名づけ、一滴の水がやがて海へと流れていくように、「かべから」三段峡や周辺地域と共に、世界に繋がるよう願いが込められています。
オリジナルブランド「かべから」は、広島県産の原材米「中生新千本」精米歩合45%の純米大吟醸です。
優しい味わいの可部の水が、その土地で造った新しいお酒にも、柔らかな口当たりを与えてくれました。
大切な方へのギフトに、そして可部のお土産に、自信を持ってお勧めします。
小田亀商店 店主 大戸由加